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レビュー&解説 「ASUS USB-AC68」編 2018-03-07

昨日はサボった。

 

さて、現在愛用中の、安く手に入れたビジネス向けラップトップ

"HP Elitebook 8440p"

の、内蔵無線LANカードの遅さとアップグレード先の無さを感じたとき、あるものが目に入った。それが、

USB3.0 無線LAN子機

 

そもそも何故「外付け」なのか、ビジネス向けなのか

この書き出しからして、「何故外付けを選ぶのか」という声が上がってくると思って先に答えておくが、家はデスクトップを置ける環境でないからである。さらに言っておくと、ビジネス向けのラップトップなのは単純に金欠かつケチり魔だからである。(期待させてゴメンネ!)

ここで後悔するのが、もう少し予算を増やすべきだったということだが、結局後の祭りでしかない。

ならば与えられたものだけで最大の力を発揮するよう「改造」してあげればいいじゃないか!

…と思い立ったらすぐ検索である。そしたら、こんなものが出た。

 

ASUS USB-AC68

https://www.yodobashi.com/product/100000001003260014/

※リンクは安心と信頼のヨドバシカメラから

 

リンク先だけ貼っても仕方ないので、実際に購入した実物も下に。

 

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見た目が虫っぽく見える。この「USB-AC68」は、内部に2アンテナ、外部に2アンテナの4つのアンテナを装備している。そのうち、虫っぽく見える部分が外部アンテナとなっている。これは180°まで回転させることが可能で、これをWi-fiルータの方向に向けるとそれに向かって電波を飛ばし、接続強度を維持できるという(これを"AiRadar"と呼んでいる)。

もちろん、IEEE802.11ac対応であり、n/a/g/bにも対応している。さらに言うまでもないが、5GHz帯、2.4GHz帯のデュアルバンド対応であり、これにより通信速度は理論値で1300Mbps(162.5MB/s)となっている。理論値なのは、実機では恐らくルータ側の上限で867Mbpsまでしか出ていないという現実があるためで、それを差し引いてもかなり高速であることが言える。

また、専用クレードルが付属している。これは他のUSBポートとの干渉が抑えられ、「USB3.0ノイズ問題」を意識している人からすれば、これは嬉しいものになるはず。USBポートと本体の距離を置くことが出来るからである。

ちなみに、内蔵の無線LANカードは300Mbpsが上限で、さらに時々300Mbps以下で酷いときには150Mbpsまで落ちるという仕事しないLANカードであった。それから比べると安定して約3倍の回線速度が得られているため、かなり快適である。

 

ところで、8440pにはUSB2.0しかないみたいだが?

ある程度パソコンのカスタマイズが好きな人なら、恐らく気付くはずである。

「8440pにはUSB2.0しかないじゃん?無理でしょ?」

確かに、だがそれはUSB2.0に馬鹿正直に差した場合であって、幸いExpressCard/54という産廃拡張スロットがあった。ここにUSB3.0のカードを差し込んでやれば若干ポンコツ8440pでもUSB3.0を使用可能になる。ちなみに実機に差しているのはバッファロー製のExpressCard/34 USB3.0(2ポート)であり、実際使えればどれでもいい感じである。

ただし、注意したいのは、バックエンドがPCIe1.1であることが重要で、たまにUSB2.0のタイプが存在するらしい。その場合は素直に諦めて新しいラップトップでも買ったほうがいい。残念ながら確かめる方法は私は知らない。

 

ExpressCardでも使用に耐えうるのか

一般的なスペックとして、PCIe1.1の転送速度は片方向250MByte/s(2000Mbps), 双方向はその2倍である。USB3.0は既知の通り5Gbps(500MByte/s)であるから、理論値の1300Mbpsをフルに引き出すことは可能である。

したがって、USB2.0のみのラップトップでもPCIe1.1のExpressCardスロットがあるラップトップではUSB-AC68は使用可能であることが証明された。無論、デスクトップについては改造の幅が広いので、言うまでもない(ただしMacを除く)。

ちなみに、USB2.0は480Mbpsが上限のため、頑張っても450Mbps止まりであることが多い。

 

試行して納得、工夫次第で不可能も可能に

ASUS USB-AC68」はラップトップの無線環境の改善という結果をもたらし、購入は成功で終わった。無論失敗する可能性は0ではないと踏んでいたので、ひとまず安心である。

しかし、こういうものは実際のところ、「試さないと分からない」ことばかりである。実は、8440pの標準プロセッサであるi5-520Mからちょっと最大クロックの高いi5-560Mに載せかえたりもしている。この作業によって8440pがSocket G1のグループであることが判明したわけで、同時にG2のものは使用できないとも分かるわけである。

結局、コンピュータは道具と同時に玩具でもある。情報と資金を集めたら好きなように弄るのが一番だろう。そうすれば、自ずと知識もついてくる。そう思っている。

レビューと解説、そこからの脱線話は以上になる。ところで設定等で困ったことがあったら、聞く前に調べて、それから聞いてくれると助かる。

 

それじゃあ、また。

 

 

ちなみに、今日の気持ち

死にたい気持ちは前面には出てこなかった。忘れていた。